読者から質問があったので、民主党政権の未来予測についてお伝えしておきます。

308議席もあれば、通常は安定政権になりますが、今回はそうはならないと思われます。

理由は3つです。

1)官僚に敗れる

2)国際情勢の読み誤り

3)投資と経費の区別がつかない


まず、1)官僚に敗れるについては、同じく300議席を持ちながら公務員改革でつまずいた安部政権を超えられるかは疑問です。

官僚の寝て動かない=仕事をしないという「寝技」が使われ、何にも出来ない事態になります。


次に、2)国際情勢の読み誤りについては、鳩山さんが「政経分離」がわからないということです。

例えば、米中は経済では親密ですが、政治的には仮想敵国同士だということです。

政治と経済は別のものであるという考え方、これが「政経分離」の考え方ですが、鳩山さんはこの「政経分離」を理解していません。
経済のパートナーシップが結べれば成功と思っているんです。

そして、アメリカでは、鳩山さんは反米思想家だと言われています。

中国でも、民主党政権は歓迎されています。


それから、オバマ大統領は、鳩山さんの考えているような人物ではありません。

アメリカの民主党は戦争をするということです。

例えば、ルーズベルト大統領は戦争しないと言って大統領になりましたが、日本を締め上げて奇襲させました。

ケネディ大統領はソ連に対して海上封鎖までしました。

オバマ大統領はアフガンをしつこく空爆し続けています。

アメリカで政権が民主党のときには、結構戦争をしているんですね。


さらに、3)投資と経費の区別がつかない鳩山さんによって不況が進みます。

例えば、八ツ場ダムの工事中止。投資と経費の区別がつかいていないということであり、要するに経営能力がないということです。

これで日本の景気は悪くなっていきます。

そして、民主党マニフェストにあった児童手当をばらまいたあたりで政府としては息が切れてくるでしょう。

投資をストップし、バラマキをして、その後消費税を上げたら、いったいどうなってしまうのか、恐ろしいことです。


ところで、鳩山政権の寿命ですが、一番早いシナリオは、308議席をものともせず、東京地検が突撃したら、早々に、鳩山・小沢逮捕で政変がおきるでしょう。

逆に、民主党が東京地検に対し、308議席の数で押さえ込みに成功すれば、次は一年もつかどうかが争点でしょう。

これで、来年、衆参同時選挙の確率はかなり高くなります。


国民の政治リテラシーも、もう一段上がる必要がありますが、やがてそうなってくるでしょう。