市場戦略家の文武両道、日々実践!

現役の戦略コンサルタントが、そっと漏らす日々の本音トーク。

2009年09月

勝つよりも負けないこと

「今の時期、ダントツに勝つよりも、負けないでいることの方が大切じゃないですかね」

これは、今日の打ち合わせの席でふと出た自分の言葉だが、ビジネスマンあるいは経営者のスタンスとして、本当に今の時期に採用しうるスタンスであるかどうか、ずっと頭の中で反芻しながらオフィスに戻ってきた。


何気に日経新聞を開いていると、産業景気予測特集が眼に飛び込んで来た。


うわっ、どの業種も雨降りばっかだな……


「そか!駆け足で走るのは、晴れた日でいいんだよな。雨の日は、傘をさして、とにかく雨風しのぎつつ、一歩一歩進めればそれでオッケーだよな」

こう思ったら、冒頭の自分の発言も間違いじゃないと思えてきた。

今はマクロ環境がメチャメチャ悪い。

だから、勝つ戦略よりも負けない戦略だ。

要するに、チカラを温存するのだ。

そして、マクロ環境が戻ったら、そこで勝ちに行けばいい。


四季に例えて見てもいいだろう。

今の市場は冬だ。わざわざ今、芽吹かなくてもいい。

来たるべき春に栄養を種子の内部に蓄えておくのだ。

だから、今は勝つよりも、負けないでいよう。

民主党政権の未来予測

読者から質問があったので、民主党政権の未来予測についてお伝えしておきます。

308議席もあれば、通常は安定政権になりますが、今回はそうはならないと思われます。

理由は3つです。

1)官僚に敗れる

2)国際情勢の読み誤り

3)投資と経費の区別がつかない


まず、1)官僚に敗れるについては、同じく300議席を持ちながら公務員改革でつまずいた安部政権を超えられるかは疑問です。

官僚の寝て動かない=仕事をしないという「寝技」が使われ、何にも出来ない事態になります。


次に、2)国際情勢の読み誤りについては、鳩山さんが「政経分離」がわからないということです。

例えば、米中は経済では親密ですが、政治的には仮想敵国同士だということです。

政治と経済は別のものであるという考え方、これが「政経分離」の考え方ですが、鳩山さんはこの「政経分離」を理解していません。
経済のパートナーシップが結べれば成功と思っているんです。

そして、アメリカでは、鳩山さんは反米思想家だと言われています。

中国でも、民主党政権は歓迎されています。


それから、オバマ大統領は、鳩山さんの考えているような人物ではありません。

アメリカの民主党は戦争をするということです。

例えば、ルーズベルト大統領は戦争しないと言って大統領になりましたが、日本を締め上げて奇襲させました。

ケネディ大統領はソ連に対して海上封鎖までしました。

オバマ大統領はアフガンをしつこく空爆し続けています。

アメリカで政権が民主党のときには、結構戦争をしているんですね。


さらに、3)投資と経費の区別がつかない鳩山さんによって不況が進みます。

例えば、八ツ場ダムの工事中止。投資と経費の区別がつかいていないということであり、要するに経営能力がないということです。

これで日本の景気は悪くなっていきます。

そして、民主党マニフェストにあった児童手当をばらまいたあたりで政府としては息が切れてくるでしょう。

投資をストップし、バラマキをして、その後消費税を上げたら、いったいどうなってしまうのか、恐ろしいことです。


ところで、鳩山政権の寿命ですが、一番早いシナリオは、308議席をものともせず、東京地検が突撃したら、早々に、鳩山・小沢逮捕で政変がおきるでしょう。

逆に、民主党が東京地検に対し、308議席の数で押さえ込みに成功すれば、次は一年もつかどうかが争点でしょう。

これで、来年、衆参同時選挙の確率はかなり高くなります。


国民の政治リテラシーも、もう一段上がる必要がありますが、やがてそうなってくるでしょう。
町田和隆公式サイト
市場戦略家町田和隆公式サイト
月刊無料メルマガ
メルマガ購読・解除
 
マイプロフです☆

町田和隆(カズカズ...

Follow me !
kmachidaをフォローしましょう
町田和隆の著書

悩まずに! 今すぐ顧客が集まるマーケティング





綾小路有則氏の著書
おすすめPC
マウスコンピューター/LUV MACHINESシリーズ
おすすめワークステーション
最新のコメントです♪
自己啓発
  • ライブドアブログ
Syndicate this site