2007年06月
BLANCO南青山で、バッサリ!ツンツンヘアに変身したのが、ちょうど1年前。
予約受付が始まる時間前に、3回もかけてしまった(全て、開店前のアナウンステープの案内だった 笑)。
4回目でつながり『JOさんの予約、2時くらいに取れます?』と確認。 『はい、大丈夫です』とスタッフの方が応えてくださり、『良かった!では、1年ぶりにうかがいますね』と言ったけど、『え〜、そんなにご無沙汰でしたかー??』みたいなツッコミは無かった(笑)
お店に行って、イスに座って、ほどなくJOさん登場。
ですってーーー嬉しいじゃないですか!!
軽快なハサミさばき。 1年前も感動したけど、やっぱりスゴイ。 とにかく、ハサミの角度、切り方等々が、他の技術者とは全く違うと思う。
想像の外側! イメージ以上の出来上がり。
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一般に、成功者の発想とは、何事にもプラス志向で、目標を立てたら、それに向けて、すぐアクションすることが一番良いなどと言われている。
何をなそうとするのか、その難易度にもよるが、このような発想は、時代背景がプラス成長期に適したものであり、外部環境が厳しく、不確実な今の時代だと、ちょっと間違えると、痛手を負ってしまうリスクと隣り合わせである。
これを旅に喩えると、あなたが、王国の王子のように、護衛付きで目的地を目指しているならともかく、そうではないなら、出発を急ぐことよりも、出発とそのための準備に慎重を期すことが肝要といえる。
そう。理想のゴールにたどり着くためには、スタートが大切なのである。
例えば、何か事故があれば、直ちに人命が危ない、旅客飛行などがこれに当てはまる。
飛行機の安全はいまだに100%でないから、すぐさまアクション(準備もなく離陸)するのは愚かしいことだ。
さて、仕事柄、『見栄えのある事業計画書を創って欲しい…』とか『効果のあるプレゼン資料を創って欲しい…』とかの依頼を受けることが実に多い。
この場合、私にとっての理想のゴールとは、『クライアントの想像を超えた高いレベルにあるアウトプットを納品すること』にあるが、実はここでもスタートが大切なのである。
一般に、依頼側は、『予算を用意して、コンサルタントに任せたら、後は一定の時間をおいたら、出来上がってくる』と考え、他方、自身の立ち位置は不明確、というケースが少なくない。
自身の立ち位置が不明確とは、具体的には、いつ・どこで・誰に対し・誰と組んで・どんな手段で・どの位の規模と予算で・どのようなノウハウを使って・やるのか……ということが、ほとんど自身の内面では整理ができていないのである。
そう。アウトプットを急ぐばかりに、インプットが少ない場合が多いのである。
言い換えれば、アイディアの収束(まとめること)を急ぎすぎて、アイディアの発散(広げること)をおろそかにしているのである。
氷山の一角という言葉があるが、正にアウトプットという名の氷山の一角には、膨大な水面下における関係者間の討議・データ収集・分析などが存在する。
もっとも、水面に氷山の一角を浮かべるための水面下を押し上げるものは、事実ではなく、仮説である場合も多数ある。
いずれにしても、仮説さえ未熟なうちは、水面下に氷の塊が存在しないプロジェクトがあるのだ。
なので、すぐさまアクションしたいといったクライアントをオフィスで迎える場合、良く私は・・・
『貴殿は早くアウトプットを手にしたい!そして、私にすぐ描けとおっしゃるが、その手前で、何を描くべきか・何を描きたいのか・そもそも描けるのか等に関して、どの程度、まずはご自身で考え貫きましたか?』
・・・と質問するようにしている。
往々にして、『事業計画書を描きたいが描けない』という場合、そもそも『計画そのものがまだまだシンプルなアイディアレベル』であるときが多い。
これは決して準備なく出発を急ぐクライアントを批判しているのではない。
私のゴールは、書面を納品すれば到達するが、クライアントの本当のゴールは、まだまだその先に存在する。
事業そのものの成功だ。
クライアントがその真のゴールに到達するには、きっちり準備していただかねば!
折角そのような理想のゴールを描けるクライアントだからこそ、そういった質問をぶつけるのだ。
そして無事の旅路を祈る。
時に、素晴らしい旅行プランの場合、私自身も旅のお供をする場合がある。
そう。計画段階から、実施段階に移ったときに、クライアントのアドバイザーとしてプロジェクトに参画する場合である。
話題の時間軸が将来に進んでしまったが、元に戻そう。
そう、見栄えのある事業計画書・効果のあるプレゼン資料のアウトプットは、その大半が、戦略会議の定期実施やコンセプトメイキングという受注に変化するのである。
要するに、一緒に、いつ・どこで・誰に対し・誰と組んで・どんな手段で・どの位の規模と予算で・どのようなノウハウを使って・やるのか……ということについて、時間をかけてディスカッションするのだ。
ここが腑に落ちたクライアントは、内面の時間軸がもっと手前に引き戻される。
要するに、まだまだカタチあるアウトプットの完成版を手にできるのは先の先だった・・・と気付くのである。
お付き合いも必然として長くなる。
でも、良いではないか!
理想の真のゴールを、クライアントは確実に引き寄せたのだから!
今年で、独立開業してから丸11年になる。 個人事務所歴が長かったが、一作目の著書が出てから、取引先が広がり、いつまでも個人の看板でいるのもなんだなぁということで株式会社にしたのがMOONコンサルティングである。 その株式会社MOONコンサルティングも、昨日が第二期会計年度の決算期末日だった。 決算当日とはいえ、別に通常通りなんだが、未入金の売掛金残などの確認については、一応、頭のどっかにはひっかかるものだ。 今日から第三期目。 気分を新たに、また頑張ろう。 |
町田和隆(カズカズ...